1-1) 国や都道府県が行っている発生予察情報とはどんなものですか?
植物防疫法に基づいて発生予察事業が実施されており、国や都道府県が病害虫の発生量と発生時期などを予報しています。
国(農林水産省消費安全局植物防疫課)は、全国(都道府県)から病害虫の発生状況を収集して、全国レベルで病害虫の発生状況や対策をまとめ発表しています。この情報は、農林水産省からプレスリリース(記者発表)されます(農林水産省メールマガジンに掲載)。全国的な情報を知ることによって、県を越えた地域的な傾向を知ることが出来ます。
各都道府県は、病害虫防除所等を設置し、域内における病害虫の発生量および発生時期の予測、対策、気象情報、作物の生育状況、警報、注意報、特殊報等を防除所のホームページへ掲載したり、ファックス、電話、電子メールなどにより関係機関に連絡しています。農家や農業生産法人は、病害虫防除所の病害虫発生予察情報に注意を払うことにより、各自の圃場における病害虫の発生状況の予測に役立てることが出来ます。
紀伊半島地域の各県でも、発生予察情報を定期的に発表しているので、営農にあたっての重要な情報として活用できます。(三重県病害虫防除所、和歌山県農林水産総合技術センター、奈良県病害虫防除所)